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update/ 2002.01.09

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ビサイド・ジョーキー
1996年製作
参考価格 ¥900,000.(税別)


蒸気機関車のノスタルジーを、自転車サイズにググッと凝縮した逸品です。
◆電動アシスト自転車のパロディーとして、とある自転車メーカー・おもしろ開発室時代の宿野輪天堂にて企画製作された、アシストサイクル四部作の第一弾作品。
◆本物の蒸気機関車と同じ動作原理のパワーユニットを、オールドスタイルの自転車へ、コンパクトかつスタイリッシュに凝縮搭載し、自転車の走りをほんわりアシストします。
◆エンジンの始動には、まずフレーム前部のアルミ製水タンクから、フレーム上部の手動式ウォーターポンプを作動させて、フレーム中央の三連縦型ボイラーを水で満たし、その上でボイラー下のガスバーナーに着火、徐々に熱せられるボイラー内のお湯から発生する高圧の蒸気を、フレーム下部のエンジンユニットに導けば、エンジンがゆっくりと始動し始めます。
◆蒸気のコンディションを高温・高圧状態で保つため、走行前には、夏期で約10分、寒冷期には30分以上の暖機運転が必要です。また、燃料(キャンプ用EPIガスカートリッジ)の燃焼時間と水タンク容量の関係で、蒸気機関が連続してパワーアシストできる連続実動時間は10分前後となります。
◆蒸気圧が規定値(5キロ圧)を越えると安全弁が作動して約150度の蒸気が後方より勢い良く噴出されます。また煙突部分は300度近くまで温度上昇するため、火傷には要注意。直火バーナーからの引火にも注意。乗車の際には、長ズボンの着用義務があります。
◆蒸気機関の運転中は、レベルゲージでボイラー内の水位を常に監視し、手動のウォーターポンプを適時作動させる必要があります。万が一にも空焚きをすると、ボイラーの破損を招き、最悪の場合は水蒸気爆発をともなう事故の危険性があります。
◆フレーム下部には、蒸気機関車のスケールモデル(小川精機製・ブリタニア号)から流用したエンジンユニットが搭載されており、もともとは子供30人を乗せた客車を引っ張るほどの能力があるものの、三連縦型ボイラーが非力なため、ジョーキーの実際のアシストパワーは、30回以上の乗車経験でようやく感じられる程度でしかありません。
◆スピードを出して走行すると、ボイラーが空冷されるため、蒸気圧も低下してアシストパワーがダウンします。風の強い日や寒い日も同様です。
◆哀愁をかもす汽笛を標準装備しています。ただし、蒸気の消費量が多いため、鳴らし過ぎによるアシストパワーの低下には要注意。
◆実用よりも、蒸気機関の始動のウデを磨くアイテムとして真価を発揮するジョーキー
は、展示品(とはいえ完全調整品)として受注販売可能です。本気で購入を検討される奇特なお客様は、宿野輪天堂までお問い合せください。の受注は終了しました。
◆ジョーキーは一台だけ製作されましたが、その後、廃車となった模様です。残念ながら、今はもう実車がありません。

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